2年ぶりにこの暖簾を潜るため、遙々と焼津までやってきたのだ。
寿屋酒店、、去年は
閉まっていて涙したんだっけ、、、もうあんな哀しい想いはしたくないので今年は電話で確認して来たのだ。
口開けの5時を少しまわった頃に到着。
当たり前だけど二年前と全く変わっていない。
本当に素晴らしい、、日本広しと云えども、ここと日本堤の大林酒場はいつまでも変わらずあり続けて欲しい。重要文化財でっせ、、ほんまに。
そしてこの生ビール。
敢えてチンチンに冷やしてない、、その訳は飲めばわかる、、じっくりじっくり時間を掛けて注がれたビール、、なんという滑らかでクリーミーな喉ごし、、そしてしっかりとしたホップの香りが上品に鼻から抜ける、、、ううううううんまい!!!この生一杯飲む為だけに焼津に来たっておかしくないぞ。ほんまに。
メニューに幾らか表記してないですけど、ビビる事は無い。
今日はこの中から鰹、生しらす、小えびの唐揚げ、太刀フライ、そして肉のおでんを注文。じっくり腰を据えて飲む気まんまん。
ついさっきまで泳いでいたに違いない新鮮な生しらす。
最近は冷凍の生しらすも出回ってるらしいけど、ここのは正真正銘の生しらす、、ぴっちぴち。
今日は地物はあがらず、東の鰹ですけど美味しいですよと出して頂いた。
うん、旨い。部位的に皮はついて無くて残念だったけど、滋味に富んだ実に旨い鰹。
そんなこんなでまったり飲んでたんですけど、、お店の大将曰く今夜は焼津の“荒祭り”が行われる日だそうで、獅子が店に来て柱をガリガリするんですと、、、こ、、これは偶然とは云えども貴重なタイミングですやん、、見なあかんがな。
日が沈み7時半を過ぎた頃、、、遠くから聞き慣れないかけ声が聞こえてきます。
そうこうしてたらやって参りました!
ガリガリ、、じゃなくてコンコンコン!でした。
アンエ〜〜トン!アンエ〜〜トン!アンエ〜〜トン!
聞き慣れないかけ声の正体は、「安・栄・当」、、焼津の安泰と繁栄を願って「アンエットン」ちゅう事なんですと。
それにしても、寿の酒場で獅子に遭遇、、なんだかとても縁起がエエですやん。
とっても不思議な感じ、、、夢の中での出来事みたい。
いやはや、貴重な体験もさせて貰って、ほんとごっそーさんでした。
二年振りの寿屋酒店、、変わらず良い酒、良い肴、そして良い夜でありました。焼津はエエとこです。
また必ず来まっせ!
※残念ながら2014年に閉店してしまいました。